マーサーは、マーシュへ

従業員体験とエンゲージメントの再構築

従業員体験を変革し、変化の激しい新しい働き方の時代においても、事業と人材の双方が力を発揮できるよう支援します。

HR、報酬、変革に関する深い専門知識に加え、統合されたデザイン/チェンジのアプローチと確かな人材インサイトを活かし、従業員エンゲージメント戦略の質を高めます。

従業員体験を向上させる方法:傾聴から測定可能な成果へ

マーシュのグローバル人材動向調査2026によると、従業員のうち「Thriving(個のウェルビーイングによる活躍実感)」と回答したのは44%にとどまり、前回実施時の66%から大きく低下しました。この低下は、従業員が求めるものと、組織が日々提供しているものとの間の乖離を浮き彫りにしており、エンゲージメント、定着率、パフォーマンスに関するリスクを高めています。

従来、多くの組織は、従業員の声を把握する取り組みに投資することで対応してきました。しかし、傾聴はあくまで出発点にすぎません。従業員体験を向上するには、得られたインサイトを継続的なアクションへとつなげることが必要です。

従業員体験とエンゲージメントを向上させる7ステップ

高い活躍実感を持ち、エンゲージメントの高い人材を生み出すには、人事リーダーに実践的で一貫したアプローチが求められます。以下の7つのステップはそれぞれ前のステップを基盤としており、組織が傾聴から測定可能な成果へと進むことを支援します。

従業員の声を聴く取り組みは、明確な目的に基づいて設計されているときに最大の価値を発揮します。問いかける内容と、影響を与えたい成果を結び付けた傾聴戦略を構築し、パルス調査、ライフサイクル調査、また「重要な局面」に焦点を当てた傾聴を適切に組み合わせます。また、実施頻度、責任の所在、エスカレーション、そして組織がどの程度の速さで対応するかについて明確にするため、ガバナンスを整備します。

成果:信頼性の高い、成果ベースで、責任の所在が明確な傾聴プログラム

解釈のないデータは雑音にすぎません。フィードバックを人材のコンテキスト(役割、勤続年数、勤務地、チーム)と結び付け、さらに従業員体験を離職リスク、パフォーマンス、エンゲージメントなどの成果と関連付ける分析基盤を構築しましょう。ドライバー分析や予測モデリングを活用して、結果に影響を与えている要因と、優先して介入すべき箇所を特定します。

成果:単なるレポートではなく、実行につながるインサイト

経営者向けの分析結果として、意思決定の選択肢、トレードオフ、必要なリソース、責任の所在を明確にした形に変換します。経営層の合意形成が、予算確保、優先順位付け、そして全社展開の実現を可能にします。

成果:実行への道筋を持ちながら、リーダー自身が意思決定を担えるようにする

EVPは、組織が「従業員はこうあるべきだ」と想定する内容ではなく、従業員が今実際に価値を感じているものを反映していなければなりません。傾聴と分析を活用し、何が信頼に足るのか、どこで体験が途切れているのか、そしてキャリア、報酬、柔軟性、インクルージョン、カルチャーの各領域で何を強化すべきかを見極めます。

成果:より明確で本質的なEVPにより、採用力と定着率を向上させる

傾聴は課題を特定し、介入策が課題を解決します。特定した主要な要因やリスクの高い層に対応する具体的なアクション、プログラム、プロセス変更を設計しましょう。効果を薄める断片的な施策を次々と打つのではなく、的を絞った介入が重要です。例えば、マネジャー向けコーチング、役割の明確化の見直し、キャリア設計、社内異動促進プログラム、表彰・報酬制度の再設計、重要な従業員層への重点支援などが考えられます。単なる周知ではなく、実際の体験をどう変えるかに焦点を当てます。

成果:データの背景にある「なぜ」に結び付いた、的を絞った介入計画

 

単発の施策は、やがて風化します。従業員体験(EX)を継続的に改善するには、マネジャーの行動習慣、リーダーに求められる期待、評価目標、報酬制度、人材運営、働き方など、HRとマネジャーの日々の運営そのものに変更を組み込む必要があります。ここで初めて、体験は組織全体に根付いた仕組みになります。

成果:EXが「プロジェクト」ではなく、「組織運営のやり方」になる

従業員のニーズも事業上の優先事項も変化するため、従業員体験のアプローチも常に進化していく必要があります。定着率、エンゲージメント、ウェルビーイング、パフォーマンスなど重要な成果指標に対する進捗を追跡し、どの介入策が機能しているかを評価し、証拠に基づいて軌道修正します。これにより、一度きりの改善ではなく、継続的に成果を高める運用リズムが生まれます。

成果:改善と学習の反復に支えられた、時間を通じた測定可能な成果

事例:アジアの大手フィンテック企業が、従業員の声を通じて魅力的な従業員価値提案(EVP)を構築した事例

アジアのある大手フィンテック企業は、事業拡大とともに人材獲得競争が激化する中で、より強固なEVPを構築したいと考えていました。

マーシュの従業員傾聴アプローチを通じて、私たちは従業員の意識や従業員体験に対する社内認識を評価し、その結果を外部市場の期待や競合他社のEVPと比較しました。これにより、従業員が最も重視している点、既存の提供価値の強み、そして雇用主としてのメッセージがまだ十分に伝わっていない点を、組織が把握できるようになりました。

その後、次のようにして、これらのインサイトをより明確なEVPへと落とし込みました。

  • 各EVP要素の根底にある基本理念を定義
  • ステークホルダーとの議論を促進し、従業員が求めているもの、会社が提供できるもの、そして市場での位置づけを整合
  • 従業員・雇用主・候補者それぞれの視点を踏まえた、差別化された価値提案とメッセージを構築
  • EVPを日常的な人事運営に組み込むためのコミュニケーションおよびHRロードマップを策定

その結果、より本質的で包括的な雇用主としてのストーリーが生まれました。そこでは、文化、福利厚生、成長機会といった会社の強みが、現在および将来の人材ニーズとより強く結び付けられ、報酬を主たる差別化要因に頼ることなく訴求できるようになりました。

従業員体験の向上を支援するマーシュのアプローチ

インテリジェンスとインサイトを組み合わせることで、マーシュは従業員のシグナルを的確なアクションへと変える、モジュール型のサービス群を構築しました。傾聴と分析から、EVP設計、変革支援までを一貫してご支援します。

マーシュの支援領域

  • EXモデルおよびフレームワークを含む傾聴戦略(サーベイ型・非サーベイ型の傾聴手法)
  • サーベイプラットフォームの推奨
  • コミュニケーションおよびチェンジマネジメントに関するコンサルティング
  • 経営層の認識を揃えるためのワークショップ

  • 調査設計とエンドツーエンドの実装
  • 高度な分析および予測モデリング
  • チームの立ち上げ支援(例:サーベイ基礎ワークショップ)

  • インサイト分析
  • 取締役会、経営層、リーダー向けブリーフィングを含む、ストーリー構築とアクションプラン策定
  • 従業員価値提案(EVP)の策定
  • タレントアセスメントおよび育成、キャリアマネジメント、ワークフォース変革を含む、人材変革ソリューション

これらの補完的な機能は、個別にも、より広範なプログラムの一部としても導入できます。

  • 従業員体験の設計

    統合されたデザイン思考、チェンジマネジメントとコミュニケーション、人材インサイト、そしてHRの専門知識を活用し、重要な局面を設計することで、従業員一人ひとりの力を最大限に引き出します
  • 従業員の声の把握

    従業員体験を高め、パフォーマンスを引き出し、インサイトを活用し、組織に変革をもたらす、よりスマートな傾聴アプローチです。
  • 従業員コミュニケーション

    従業員がどこにいても、どのデバイスからでも、キャリア、福利厚生、ウェルビーイングに関して、意味のあるつながりを築けるようにします。
  • 従業員価値提案(EVP)

    データに基づく設計を通じて、従業員価値提案を差別化し、人材の獲得と定着につなげる支援を行います。
  • 柔軟な働き方

    従業員体験に価値を加え、パフォーマンス向上につながる柔軟な働き方の戦略です。
  • 報酬の公平性と透明性

    報酬データを分析・可視化し、リスクを低減するとともに、包括的で客観的かつ専門家主導のグローバルな手法により、報酬の公平性向上を通じた組織の成功を支援します。
  • 人材戦略

    人材を持続的に獲得・定着・育成するために、最適な意思決定を可能にする、貴社向けのソリューションです。
  • トータルウェルビーイング

    トータルウェルビーイングを従業員体験の不可欠な一部として捉え、生産性向上につなげる方法をご提案します。
今日のグローバル化における新しい秩序では、満たされていない従業員ニーズを特定し、対応するために、「聴く」「学ぶ」「適応する」という新たな組織能力が求められます。
Ilya Bonic, President, Marsh Workforce and Rewards
従業員の半数強しか「Thriving(個のウェルビーイングによる活躍実感)」を持っていない今日、組織は従業員の実態を把握するために年次調査だけに頼ることはできません。今日の競争の激しい人材市場では、傾聴の頻度が低いと死角が生まれ、エンゲージメント低下、燃え尽き、離職リスクの初期兆候をリーダーが見逃してしまいます。継続的な傾聴アプローチにより、従業員の感情、体験、意向に関するリアルタイムのシグナルを把握できるため、組織は、定着率、エンゲージメント、パフォーマンスを向上させるためのタイムリーで的を絞った対応を取ることができます。このような状況に、マーシュは価値をご提供します。
Sujata Biswas, Talent and Transformation Lead, Marsh Workforce and Rewards

マーシュの強み

私たちが行う提言はすべて、大規模な従業員体験ベンチマークデータに基づいており、組織が自社の結果と同業他社との比較を理解できるよう支援します。
1,300万

ベンチマークデータベースに蓄積された1,300万件の従業員の声

1,600+

1,600社以上のデータ

2,300+

サーベイプロジェクト2,300件以上

従業員体験とエンゲージメント戦略を改善する準備はできていますか?

従業員体験現在の課題をお聞かせください。貴社の規模、対象範囲、優先事項に合ったアプローチを一緒に整理します。

よくあるご質問

A.従業員体験とは、従業員が職場でたどる一連の体験全体を指します。日々の働き方、役割の明確さ、キャリア機会、報酬、ウェルビーイング、帰属意識などが含まれます。従業員体験の改善は、定着率、パフォーマンス、エンゲージメントの向上に役立ちます。

A.実践的な出発点は、傾聴からアクションへと進む体系的なプロセスを設けることです。これには、目指す成果を明確にすること、意図を持った傾聴、分析機能の構築、最重要課題の優先、経営層の意思決定の足並み揃え、従業員価値提案の強化、そして測定を通じた変革の実行が含まれます。

A.従業員エンゲージメントは、アンケートのスコアだけでなく、実際の体験の背景にある要因に組織が対応するときに向上します。つまり、従業員にとって最も重要な体験に対して行動し、リーダーやマネジャーが継続して対応できるように整え、時間をかけて進捗を測定することが重要です。

A.まず、解決したい事業上の課題を定義することから始めましょう。たとえば、定着率の改善、EVPの強化、重要な役割におけるエンゲージメント向上などです。マーシュは、傾聴の成熟度を評価し、優先事項を特定し、傾聴・分析・介入の適切な組み合わせを設計するお手伝いができます。

A.期間はスコープによって異なります。重点を絞った診断や傾聴プロジェクトであれば、通常は数週間で完了します。より広範な従業員体験プログラムでは、数か月かかることもあります。多くの組織は、明確な優先課題から始め、時間をかけて対象を広げていきます

A.費用は、スコープ、対象地域の数、カスタマイズの度合い、必要な分析要件、導入支援の有無によって異なります。マーシュは、目的と予算に合ったアプローチを設計するためにお客様と協力します。

A.社内サーベイはデータを提供します。しかし、課題は、その解釈、ベンチマーク比較、優先順位付け、そしてインサイトをアクションに変えることです。マーシュは、サーベイ設計、高度な分析、HRの専門知識を組み合わせ、外部ベンチマークも活用しながら、データの意味と次に取るべき行動を組織が理解できるよう支援します。

従業員が今何を優先しているかに関する詳細をご希望でしょうか?マーシュでは、アジアおよびグローバルで、エンゲージメント、定着率、従業員パフォーマンスを左右する要因に関するデータをまとめた、「グローバル人材動向調査2026」レポートを公開しておりますので、是非お問い合わせください。


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