Marsh McLennan Startup Seminar 2024 | 急成長を目指すスタートアップ企業が知っておくべき「ヒト」と「リスク」のマネジメント
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このような悩みに直面しているスタートアップは、少なくありません。多くのTech系スタートアップにとって、エンジニアの採用や定着、組織づくりは、自社の成長に向けた重要な課題の一つです。
エンジニアがスタートアップを魅力的に思う要素は多岐に渡りますが、中でも報酬は重要です。優秀なエンジニアを集めるために、市場ではどの程度の報酬が支払われているのか把握して、自社の報酬水準を決めることが求められます。
組織・人事コンサルティングファームであるマーサーでは、スタートアップを対象にエンジニアの報酬調査を実施しています。2023年10月~12月に実施した初回調査では、113社の企業様にご参加いただきました。終了後もレポートのご要望が非常に多いため、この度いつでもご参加いただき最新の結果レポートを無料で取得いただけるよう仕組みを変更することに決定いたしました。
報酬調査に先立ち、本稿ではマーサーのこれまでの知見をもとに、エンジニアの採用と定着のために報酬ベンチマークが必要な理由を解説します(記事を読まずにすぐに報酬調査に参加する方は以下のリンクを押すと、調査内容へジャンプします)。
マーサーがスタートアップ向けに実施した調査では、スタートアップ87社のうち51社(59%)が「ソフトウェアエンジニア・デザイナーの採用が難しい」と回答しています。多くのスタートアップが採用に最も苦労している職種は、エンジニアであるといえます。
社員が入社や転職を決める理由は様々ですが、大きな要素の一つに「報酬」があります。特に市場価値を意識するエンジニアにとって、市場水準と比較して十分満足のいく年収を確保できるかは重要です。
そのため、スタートアップには市場報酬を踏まえた適切な報酬設定が求められます。エンジニアの報酬を市場に比べて競争力のある水準にすることで、採用競争力や定着率の向上につながります。また、市場報酬データを参照することで、「うちの報酬は低いらしい」「他社では○○円出しているらしい」といった“印象”ではなく、事実に基づいた意思決定ができるようになります。
例えば、日系企業に勤務する30代前半の報酬水準は全職種で約560万円であるのに対して、同年代のデータアナリティクス職は約670万円と21%ほど高い水準となっています。
このような市場報酬水準を踏まえ、マーサーが過去に人事制度設計を支援したスタートアップにおいても、エンジニアの報酬体系(報酬制度)を他職種と別体系にすることは多いです。実際にエンジニアの人事制度を切り分けるかどうかは、事業戦略や社員数、エンジニアの役割等を勘案して決める必要があるものの、エンジニアの採用・定着に向けて、各社、制度面でも工夫をしています。
スタートアップにおけるエンジニアの報酬について調査したく、貴社の状況についてご回答をお願いいたします。
※貴社に存在する職種×職層の報酬のみご回答いただければ結構です。
ご参加いただきたい企業様は、以下に該当するスタートアップを想定しています。
下記からご回答をお願いいたします。
(PC、タブレット、スマートフォンからアクセスできます)
本調査の趣旨にご賛同いただけるスタートアップに在籍するお知り合いの方へ共有をお願いできますと幸いです。