人事をリセットして、働き方を永遠に変える方法

07 9月 2022
昨年の解決策では、今日の問題を解決することはできません。今こそ、人事をリセットする時です。
大規模な人事リセット
今現在は、人材が疲弊している、人材が不足している、そして人材が変化を求めているというのが現実です。人材の新たなエンパワーメントは、スタッフ不足で営業時間を短縮するレストランから、大学の授業料の全額弁済のような新しい福利厚生を付加する小売業者まで、いたるところで明らかになっています。こうした仕事の「民主化」と、かつてないほどのスピードと規模で進展するデジタル化が組み合わさり、人事機能は変革のペースにまったく追いつけなくなりました。人事は、今や組織の人材ストラテジストとして急にスポットライトを浴びています。従業員は報われることを求め、ビジネスリーダーや取締役会は解決策を求めています。しかし、昨年の解決策では、今日の問題を解決することはできません。この点を認識できなければ、組織は今日の人材に関する問題の「デジャ・ブ」ループに永遠に悩まされる危険があります。
この罠に陥らないために、人事は2つの重要な質問を自問することから始めることができます。
- 人材が必要とされる場所に可能な限りシームレスに流れ、その永続的な改革を可能にする ために、どのように業務 を再設計しますか?
- すべての人材のニーズを、現状と独自の条件の両方で満たす ために、どのように人材体験 を再ビジョン化しますか?
この2つの質問に対する回答は、あなたの会社が高い関連性と収益性を維持するために必要な、従業員とカルチャーの変革を通じて人事を導くものとなるでしょう。
ワークデザイン(働き方)の変更方法
固定人材
フレックス人材
フロー人材
組織内でアジリティを高めることが重要
アジャイルチーム(必要に応じて参加し解散する流動的なチーム)
さまざまな優先事項に対応するために導入できるアジャイルなワークフォース
アジャイルワーカー(幅広いスキルを持つワーカー)
アジャイルな組織設計
アジャイルな業務慣行
「大規模な人事リセット」を行うことは、より俊敏になることを意味しており、今日のアジリティは、永続的な陳腐化という現実を受け入れることを意味します。
グローバル変革サービスリーダー
従業員のペルソナ設定は、固定人材、フレックス人材、およびフロー人材の成功を確実にします
リセットボタンを押すにはリーダーシップが必要
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すべての企業が分散型であり、リーダーシップがその端々で生まれるところで、仕事新しいエコシステムを編成する。
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あらゆるタイプの人材に最適な一連の体験(福利厚生、能力開発、エンゲージメントなど)をキュレートする。
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今日の複雑でペースの速い職場環境において、「両利き」である必要性を認識する。
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カルチャーを、企業を統治するための新しい構造になるようにする。
タイムループからの脱出
関連提供サービス
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事業成長の鍵となる従業員エンゲージメント。人的資本の情報開示における重要性も増しています。エンゲージメントと報酬競争力の両面から、人材・組織の課題分析や事業戦略の実現を支援します。
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人材の確保・定着
M&A・人事デューデリジェンス・PMI支援
ディールの開始前からPMIまで一貫して、M&A案件を国内含めグローバルに支援します。また、JV設立、売却、組織再編・人事統合・再編・リストラなども対応します。さらには、グローバル人事オペレーションの高度化、DB年金問題への対応、買収先CEOの報酬決定・交代など、グローバル経営の諸問題についても、幅広く支援します。
関連する分析
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仕事の未来
マーサージャパン 人と仕事の未来 研究所、『人と仕事の未来 No.2』を発刊
今年度は、イノベーションの促進と雇用の流動化に関してそれぞれに特集を組み、外部有識者や同研究所研究員の論考、大学トップや企業経営者との対談記事等を豊富に掲載している。アントレプレナーシップ、人的資本経営、デジタルトランスフォーメーション、ジョブ型雇用、リスキリング等に関心を持つ読者に応える一冊となっている。 -
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HR 機能
人間力を重視した独自アプローチ KDDI人事トップが明かす「KDDI版ジョブ型」のユニークネス
2020年に人事制度を改変し事業成長と財務戦略を着実に実行してきたKDDI株式会社。年功序列型の課題を克服し、若手からベテランまで個人が能力を最大限に発揮できる仕組みとして「KDDI版ジョブ型人事制度」を導入した同社が描く未来の人材像やビジョン、大切にしているポリシーについてインタビューを実施しました。