マーサー、運用商品のESG評価の状況を発表
2023年1月5日
組織・人事、福利厚生・ウェルビーイング、資産運用のグローバルリーダー、マーサーの日本法人であるマーサージャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 CEO 草鹿 泰士)は、運用商品のESG評価の状況を発表しました。
マーサーは2008年から運用商品のESG要因を運用プロセスに組み入れている度合いを、グローバルに221名が配置されているリサーチャーが評価し、ESGレーティングを付与しています。ESGレーティングは1から4の4段階で表示し、1が最も高く、4が最も低い評価となります。2022年12月時点では、6,002の運用商品にレーティングを付与しています。相対的に評価の高いESG1またはESG2が付与されている運用商品の割合は全体では32%となっており、資産別ではインフラストラクチャー、天然資源、株式、不動産においてこれらの比率が高くなっています。
2022年12月時点における、ESGレーティングの付与数と分布は、以下の表の通りです。
マーサージャパンのウェルス・コンサルティング本部代表である五藤智也は、次のように述べています。
「過去数年間で、日本の投資家のESGへの関心は急速に高まり、一過性のブームではなく、長期的な取り組みとして根付いてきていると感じています。例えば、弊社が実施した日本の確定給付企業年金を対象としたサーベイによると、ESG/サステナブル投資を行っていると回答した割合は47%、行っていないが検討しているという回答も加えると81%となりました。また、ESGの考慮がパフォーマンスに対してプラスの影響があるのかは議論の多い点になりますが、弊社が超過収益の獲得が平均以上の可能性であると評価した運用商品において、ESGレーティングが1または2の運用商品は、3または4の運用商品を過去5年間で年率1.6%上回るという結果となっています。投資家のESGへの関心が高まり、ESG要因を考慮する運用商品が増え、グリーンウォッシングの問題も出てきており、投資家がESG要因の統合の進んでいる運用商品を見分けることが難しい状況となっています。そのような中で、マーサーが10年以上の実績を持つESG評価をご提供することにより、日本の投資家のESG投資の一助になればと思います」
マーサーのESGレーティングについて
レーティング | 定義 |
ESG1 | 運用プロセスへESG要因の統合についてマーケットリーダーとして評価できる水準 |
ESG2 | ESG1ほどの水準にはないが、運用プロセスにおけるESG要因の統合は進んでいると考えられる水準 |
ESG3 | 今後改善は期待されるものの、運用プロセスにおけるESG要因の統合については限定的と考えられる水準 |
ESG4 | 運用プロセスにおけるESG要因の統合の動きはみられず、今後も現状がかわる可能性は少ないと考えられる水準 |
マーサージャパン株式会社
金融商品取引業者 登録番号 関東財務局長(金商)第1061号
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