運輸（日系）グループ事業再編に伴う役割の再定義・ジョブディスクリプション作成 - JD導入事例③

グループ事業再編に伴う役割の再定義・ジョブディスクリプション作成

A社（日系運輸業界）の役割再定義・ジョブディスクリプション作成支援を担当したコンサルタントに概要をインタビューしました。

A社様においては、従来本社部門が担っていた営業機能等、一部機能をグループ各社へ移管する事業再編のご予定がありました。

事業再編に伴い、グループ各社における機能・権限が変更されるため、役割を整備・可視化するとともに、各ポジションに見合った人材の登用・採用に活かすことが出来るよう、役割を再定義したうえでジョブディスクリプションを作成することとなりました。

事業再編に伴い役割が変更されるポジションが本社側ではどのポジションなのか、グループ各社側ではどのポジションになるのか、作成対象のポジションをお客様とディスカッションを通じて洗い出しながら特定していきました。

一部既に先行してグループ会社への機能移管が進んでいる会社が存在していたため、先行組織をベースに役割を定義しジョブディスクリプションを作成、その後他のグループ各社へ展開する形で導入を進めていくこととしました。

事業再編後のビジネスオペレーションに沿った役割を再定義する必要があるため、今現在の役割内容に縛られずに、あるべき組織体系を描いたうえで必要な役割が何なのかを整備していく必要がありました。

本社側のグループ統括部門や、作成対象としたグループ会社のキーポジションの方にマーサーのコンサルタントがインタビューを実施させていただくことで、どの機能を追加、変更するかを、コンサルタントの意見も交えながら整備していきました。

A社様においては事業再編後、将来的に役割の大きさを基にグレード設計をしていく予定もございました。

そのため、組織設計をジョブディスクリプションに落とし込める知見のみならず、将来的には役割基準のグレーディング化に向けた知見のあるコンサルティング会社を選定しておくことで、整合性をもって一貫した制度設計が可能な点を評価いただいたとうかがっています。

現状の役割定義に縛られることなく、あるべき組織体系を描いたうえで必要な役割を定義しジョブディスクリプションに落とし込み

作成したジョブディスクリプションを基に、評価に用いる目標設定の基準として現状利用されています。

また、ジョブディスクリプション作成時に各ポジションごとに求められる能力要件を整理したことで、自社内で行う研修内容にも反映していく予定とうかがっています。